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祝いのかたちに

一年間の招福を願って

美濃吉旬だより

伊勢海老の京雑煮
1月

旬の素材がもつ味わいを存分に引きだす今が旬 京料理の逸品

新年の晴れやかな心を吉祥の伊勢海老にあらわした、白味噌仕立ての京雑煮です。その形から健康長寿を象徴する伊勢海老や亀甲大根で縁起を担ぎ、丸小餅、日の出人参には人様と争わず何事も円満にとの願いが込められています。白味噌の発祥は公家に由来するといわれ、丁寧に練り上げてからだしで溶き、ひと晩寝かせたまったりとほの甘い味わいは格別です。

  • 右から、聖護院かぶら、海老芋、金時人参

  • 伊勢海老

  • 花菜

1月~3月

神社仏閣の多い京都では、精進料理の発達に伴い、京都とその近郊にて良質な野菜の数々が栽培されてきました。冬の京野菜の中でも大きくて存在感のあるのは聖護院かぶら。伝統的な京漬物の千枚漬の素材として知られますが、かぶら蒸しやサラダなどにしても美味です。聖護院かぶらに似た聖護院大根は淀大根、丸大根とも言われ、煮崩れせず、煮物で味わってみると口の中で初めてとろけます。神社の鳥居のような鮮やかな朱色の金時人参は、京のおせちやお雑煮でおなじみです。海老芋は里芋の一種ですが、里芋よりも柔らかく、粘りが強いのが特徴です。京都では棒だらと一緒に炊いた「いもぼう」という料理で名高いものの、普通に煮ても揚げても美味しく、「竹茂楼」「美濃吉」でも伝統のわざを活かした海老芋料理が膳に上ります。冬は魚介類にも脂が乗り、長寿の象徴として祝いの席で尊ばれる伊勢海老、美食家垂涎ののどぐろ、寒ぶり、ふぐ、ずわい蟹、鮑などが登場します。三月になると筍とともに花菜が姿を見せ、ほろ苦い味わいで春の到来を告げます。

Kyoto Cuisine Restaurant竹茂楼Takeshigero

本店 竹茂楼
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竹茂楼の
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京懐石 美濃吉

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